知識と経験で占い師に

私は昔から占いに興味があり、独学で勉強してきました。昼間は普通の仕事をしており、平日の夜と週末は占い師の行うことにしました。
占いにはいろいろ種類があります。手相もあり、カードもあり、その他多くの占いのやり方があります。私の場合はタロット専門でしたが、いろいろな人の占いを見てすごく勉強になります。
占い師になるためにはまず知識を身に付ける必要があります。ただでさえ多くの占い方法があり、難しい職業です。仕事を始めてからなんとなく覚えていくだろうという考えではなかなか身につかないでしょう。さらに占い師は人の深い悩みを聞いて的確にアドバイスする仕事です。より上手な話術や相手から信頼を得る態度も必要になってきます。そのため、占いの技術だけではなく、言葉だけで相手を納得させられるだけの話術も身に付ける必要があります。
占い師のなり方は独学や弟子入りなど人それぞれですが、いずれにしても占いに対する知識とどれだけ人の相手をしてきたかという経験がものをいう世界だと思います。よほどの自信がない限りは経験を積んで力をつけてから募集などに応募したほうがいいかと思います。

根気よくお伝えしました。

占い師の先輩に占い師のなり方を聞いて、念願の占い師になることができました。占い師のなり方は簡単な道のりではありませんでした。それなりに下積みも必要でした。占いの勉強をするだけでなく、相談者様にどう接したらいいのかも課題でした。相談者様と面談のデモテープなどを聞くことによる勉強がありました。そんな占い師のなり方を経て、見事占い師になることができたのです。
初めての占い師の仕事は、60代の女性からの相談でした。ご主人に先立たれてしまったため、生きる気力がわいてこないということでした。生年月日を教えてもらい占ってみると、長寿の相が出ていました。そのため、なにか楽しい趣味を見つけて余生をゆるやかに生きていくことをお勧めしました。頑張らなくていいということを根気よくお伝えさせてもらいました。すると、未来が明るくなったと涙ながらに感謝の気持ちを述べてもらうことができました。
下積みの日々はとても大変でしたが、相談者様からの感謝の言葉を聞くたびに、占い師になってよかったと思います。今までの苦労の日々は無駄ではなかったと、思いが報われたと同時に、人の人生に関わる大変な仕事に就いたという責任感を感じました。